3月号「遺言書作成に取り組む時期について」
2026.03.02
遺言書の作成と聞くと、「まだ元気だからそんなことまだ考える必要はない」と、自分の死について考えるのは消極的な方が多いのではないでしょうか。
他方、日ごろから災害については意識して少しずつ準備されている方が増えているように感じます。もうすぐ熊本地震発生から10年になりますが、毎年のように全国各地で地震や大規模火災などが起きており、備えの必要性を改めて感じます。
実は、「人の死」もいつ起こるのかわからないものです。災害も人の死も、未来に起こりうるものという意味では共通します。両者とも、物心共に準備しているかどうかで結果が違ってくるのではないでしょうか。そのように捉えると、自分の死について考えることは、年齢に関係なくとても重要なことだと思います。なお、遺言書作成時に、認知症と診断された場合は遺言の作成ができませんので、お元気なうちに取り組まれることをお勧めいたします。
人はある程度年齢を重ねるうちに、様々な財産を形成しています。それらをどうするのか、具体的には、まず今後どのように生きていきたいのか、次にそのために今ある財産をどのように活かすのか、最後に誰に何を遺すのかを考えておくことは、その後の人生を前向きに生きるきっかけつながるのではないかと思います。
では、なぜ遺言書の作成が大切なのか。それは、遺言は自分と家族や社会への究極のメッセージだと言えるからです。遺言書は財産についてのことを主に書きますが、誰に何をどのように遺したいのか、死後にその考えを家族に伝えることができます。
また、遺言書は何度でも作成することができます。自筆証書遺言であれば手軽に作成することができます。しかし、遺言書は、民法上の一定のルールに従って作成される必要があります。したがって、安心を確保する観点から、費用はかかりますが公正証書遺言の作成をお勧めいたします。
さらに、ご自分の死後、ご家族が揉めてほしくないとお考えの方は、遺言作成にあたりひと工夫することが必要です。遺言作成に関しては、ご家族状況や財産の内容によって考慮すべきポイントが異なってきます。ご自分の老後生活と併せて、満足できる遺言書作成をご検討の方は、当センターにお気軽にご相談ください。
ワンストップ相続のルーツ
代表 伊積 研二































