11月号「ブレインパフォーマンスを意識する」
2021.11.01
年齢を重ねるにつれて増える病気への不安、そしていわゆる「人生100年時代」ならではですが自分は一体何歳まで生きるのか、体だけではなく、認知症など認知機能の低下への不安もお持ちだと思います。今月号では、先月号に引き続き、老後であっても明るくアクティブな人生を送ることができるよう1つのヒントをご紹介したいと思います。
まず、国立社会保障・人口問題研究所の予想では、2050年には女性の4人に1人は98歳まで、男性の4人に1人は93歳まで生きるとされています。これから来る「人生100年時代」を自分らしく生きるためには、体の健康、心の健康=脳の健康という両方の健康が大切です。体の健康については、日頃から意識して定期的な運動やバランスの良い食事、適切な体重管理、睡眠時間の確保等様々な対策をされている方が多いと思います。一方、脳の健康については、あまり意識されないまま年齢を重ねられているのではないかと思います。働き盛りの現役世代の方は、まだまだ私の頭は大丈夫、と思われているのではないでしょうか。しかし、認知機能は体と同様、現役世代の50代から明らかな衰えが始まるそうです。
「ブレインパフォーマンス」という言葉をご存知でしょうか。WHO(世界保健機関)から脳のパフォーマンス低下のリスク低減に向けたガイドラインが公表されています。ガイドラインでは、ライフスタイルの改善等により、脳の衰えを遅らせる可能性が示されていますので、ご参考ください。(認知症疾患ガイドライン2017より引用)
《脳の健康度の維持向上につながる習慣》
・適度な運動をする ・よく歩くことを意識する ・社会とのつながりを持つ
・バランスの良い食事 ・趣味を持つ ・好奇心をもつ ・適度な飲酒 ・禁煙
・日常の中に知的活動を取り入れる ・肥満を予防する ・しっかり休養をとる
・コミュニケーションを楽しむ など
《脳の健康度を下げる原因》
・加齢 ・高血圧 ・糖尿病 ・うつ病 ・脂質異常症 ・睡眠障害
・運動不足 ・メタボリックシンドローム ・喫煙 ・不規則な食生活
・ストレスや不安 ・頭部外傷歴 など
誰にでもいつか必ず訪れる老後問題。明るくより楽しく生きるためには、やはり日頃からの努力が必要になります。老後の体と認知機能への不安を少しでも軽くするために、なるべく早く注意を払っておくことが大切だと思います。毎日の暮らしの中で、できることから少しずつ体と脳に良いブレインパフォーマンスの維持向上を意識してみませんか。
今月号の記事が、人生100年時代を生きるヒントの1つになれば幸いです。
なお、当センターでは、お金の問題を含めたご家族の幸せを実現するためのライフプランニングにも力を入れております。まずは気軽にご相談ください。ご相談は無料です。
ワンストップ相続のルーツ
代表 伊積 研二