3月号「整理整頓と生前対策」
2022.03.01
年度末になりました。
仕事の関係での移動や引っ越し、進学などさまざまな場面で新たなステージを迎える準備をされている方も多いのではないでしょうか。そして、新たなステージへ向けて、モノの片付けに取り組まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。
一般的に、モノを片付けるステップとして、
①自分にとって生きていく上で何が必要なのか把握する
②要らないモノを処分する
③使いたいモノの置場・収納方法を決める
そして、出して使う・戻すことを繰り返すことがポイントだといわれています。
この繰り返しの実践が整理整頓されている状態を維持するコツだそうです。
モノを片付ける整理整頓と、生前対策は似ていると思います。
生前対策も、大まかには、
❶財産、人間関係など自分にとって必要なものや大切な関係性は何かを把握する
❷❶で残されたものや関係性を大切にする(それ以外は場合によっては手放す)
❸どのような状態がベストか検討し、決める
という手順をとり、一旦検討しただけではなく、繰り返し検討し実践することがポイントだと思います。
具体的な生前対策としては人それぞれですが、例えば、一般的に次のような手順で対策を行います。
❶自分の預貯金や有価証券、不動産などの財産と借入金などの債務を把握する
❷❶が配偶者や子どもなどの相続人に残したいものであるかどうか検討する、場合によっては売却してお金にしておく
❸相続人のうち誰に何を残すかを決めておく
❹遺言の種類や遺言内容を検討する(お勧めするのは公正証書遺言)
❺❹を実現するために遺言書を作成する
生前対策は、一度取り組んだ内容が全てではなく、環境の変化に応じて再検討することが必要です。
生前対策は「人生の整理整頓」と捉え、まずは気軽な気持ちで対策に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
弊社は、特に生前の相続対策や事業承継対策のコンサルティングを通じ、皆様が幸せな老後生活と幸せな相続を迎えられますようお手伝いをさせていただいております。
対策をするにあたっては、時間があればあるほど有利です。つまり、早く取り組んだ方が得だということです。
何をどうすればよいか分からない方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
ワンストップ相続のルーツ
代表 伊積 研二